この記事では僕がメニエール病と診断されてからの経緯と、めまいの発作を劇的に改善した薬、バルトレックスの使用感・入手の方法について書こうと思います。
中々治らないメニエール病・めまいや難聴に悩んでいる方は是非読んでみてくださいね。
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筆者の体験談
僕が「低音障害型感音難聴かメニエール病ですね」と医師に診断されたのは2015年の秋頃でした。
最初の発症以来懸命に治療を続けていたのですが、およそ10ヶ月後の夏頃になると病状が悪化したのか、歩くことはおろか、イスに座ることもできないほどのめまい発作が頻発するようになってしまいました。
特に台風の接近に伴う気圧変化が発生すると、転がるように布団に倒れ込み、うめき声を上げながら、ただひたすら吐き気とめまいの発作が収まるのを願うしかありませんでした。
病院に行くのも並大抵の苦労ではなく、階段の昇り降りですら命がけ。
おまけにメニエール病に伴う難聴のせいで聴覚神経がおかしくなってしまい、耳に入ってくる音は不愉快に増幅された雑音。
聴覚は自力でシャットアウトすることができず、不意に飛び込んでくる車の音や人の話し声がひどく耳に突き刺さります。頭に直接雑音が入ってくるような感じです。
音楽を演奏・制作するどころか聞くことすら出来ず、雑音対策に耳栓をしてひたすら耐え忍ぶ日々。
僅かな可能性を求めて大小様々な病院をめぐりましたが、医師は口を揃えて「長い付き合いになる病気です」と言い、ほとんど効果のない薬を処方されておしまいでした。(もちろん親身になって対応してくださる素敵な先生もいましたが)
一向に改善の兆しも見えず、心身ともに疲弊し「果たしてこの先生きていくことができるのか…」と絶望に打ちひしがれていました。
それまでどんな治療をしていたの?
一番最初に発症したのはタイミングの悪いことに、2015年のシルバーウィーク中で、ほとんどの病院は診察をしていませんでした。
インターネットで休日診療をしている耳鼻科を探し、ようやくたどり着いた遠くの病院では誤診により風邪薬と鼻炎薬を出されました。(この時点では耳鳴りや聴覚過敏などの症状はなく、朝起きたらベースの低音が聞こえにくいことに気がついたため慌てて受診しました。)
それから多数の病院・大学病院や鍼灸院、接骨院なども足繁く通いました。
飲み薬は
プレドニン、メニレット、イソバイド、アデホス、メチコバール、ユベラ、ダイアモックス、カルナクリン、柴苓湯、五苓散、リマプロスト、ベタヒスチンなどを試しましたが、どれも目立った効果は出ず。
何度かがくっと状態が悪くなり、聴力も大きく下がってしまいましたので、ステロイド点滴に毎日通ったり、限界ギリギリまでプレドニンを試してみた時期もありました。
その際には多少の効果を発揮しましたが、どれだけ服用・点滴しても一定のラインまでしか良くならず、副作用で体はむくみ顔は膨れ、しかもステロイド服用を止めると聴力は再び下降する…といった状態で、諸々のリスクやコストの割には効果は薄いものでした。
聴覚神経の腫瘍も疑われMRI検査もしましたが、幸か不幸か特に異常は見つからず。
「発症後3週間以内の急性低音障害型感音難聴の健常化例は今のところ100%です。」と謳っている鍼灸院にも、発症2週間目位から毎日のように1ヶ月ほど通いましたがほぼ効果はありませんでした。
星状神経節ブロックと呼ばれる首に打つ注射もかなり長い期間、週2~3回治療を受けたのですが目立った効果はなし。(それでも他の薬や鍼に比べると多少効果があった気はします。あと花粉症には効果があったような…笑)
全国から患者が来るという電気鍼・高麗手指鍼の名医や、「過去の治療でメニエール病患者を何人も治した」というゴッドハンド整体師にもかかりましたが状態はほぼ変わりませんでした。
高圧酸素治療や混合ガス治療は僕のケースでは「恐らく効果がないだろう」との複数の医師の見解で却下。
鼓室内ステロイド注入も専門の医師と相談しましたが「聞こえに後遺症が残る可能性があるので、音楽家にはオススメできない」との事で断念。
この他にローヤルゼリーやイチョウ葉など、メニエールに効くとされている各種サプリメントも試しましたが特に大きな効果はありませんでした。(ただし、ローヤルゼリーを飲んでいると、ごくごく僅かながら状態が良い感じがするので今でも続けています。)
こうして発症からの11ヶ月間様々な治療法を試した僕が、藁にもすがる思いで最後に試してみたのが抗ヘルペスウイルス剤、バルトレックスだったのです。
バルトレックスとは?
バルトレックスは 単純疱疹、帯状疱疹、性器ヘルペス、水ぼうそうなどの原因となっているヘルペスウイルスの増殖を抑制する働きがある薬です。
そして一説によると「メニエール病、めまい、難聴に効果がある」と言われています。
この薬が「メニエール病、めまい、難聴に効く」という説、インターネットでは多数目にすることができますが、日本耳鼻咽喉科学会では完全否定されているようです。
しかしアメリカでは「バルトレックスなどの抗ウイルス剤はメニエール病に効果あり」と発表された、という情報を目にしたこともありますし、インターネットを検索すると「バルトレックスが効いた!」という人々の声を多数発見することができます。
実際に僕もバルトレックスによって症状が劇的に改善しました。
また、最近メニエール病になってしまった友人にもバルトレックスを薦めたところ、やはり大幅に症状が改善されたらしく、とても喜ばれました。
いくら日本耳鼻科学会が否定しようが、それまでどんな治療を受けても効果がなかったのに「バルトレックスを試してメニエール病・めまいが改善された!」という人が多数存在することは疑いようのない事実です。
ところが日本でメニエール病の抗ウイルス剤治療を行っている医療機関は数が少なく、そのような治療を行ってくれる医師に出会える可能性や、現実的に通える範囲に病院がある可能性は残念ながらかなり低いです。
更にバルトレックスなどの抗ウイルス剤は薬価が高く、基本的にめまい診療に関しては保険が適用されないうえ、仮に保険が適用された状態でも1錠550円以上(1日3錠、2週間で23,100円以上)してしまいます。
ちなみに保険なしだと1錠1,830円以上、2週間で76,860円以上…。
「いくらなんでもそれはちょっと厳しい…。」なんて声も聞こえてきそうですね。
でもご安心ください。そんな方々にオススメの方法があります。
バルトレックスをインターネットで個人輸入する
バルトレックスは、海外では市販薬としてドラッグストアなどで売っているところもあるため、海外から個人輸入をすると、とても安価に入手することができます。
個人輸入なんていうと難しそうな印象がありますが、今の時代は普通にインターネットショッピングをするのと同じように個人輸入を代行してくれるサイトが多数存在します。
ただし個人輸入代行サイトの中には、正規品ではないものを扱う「いかがわしいサイト」も存在するようです。
そこで、僕(&友人)が愛用しているオススメなサイトの商品をお教えします。
オオサカ堂さんのバルトレックス(Valtrex)1000mgです。
(画像クリックでオオサカ堂サイトへ飛びます)
こちらは1000mg【1箱21錠】で3,881円(2017年6月21日現在)です。
病院で処方されるより約20,000円~73,000円近く安い計算です。
同商品が小分けになった500mg【1箱42錠】もあるのですが、薬の総量は同じなのに値段が2,000円以上高くなってしまうので、こちらの1000mg【1箱21錠】の方をオススメします。
真ん中からパキッと割れば500mgと同じように使えますよ。(ハサミかピルカッターを使うとベターです。)
個人輸入といっても特に難しいことはなく、こちらのオオサカ堂さんで新規会員登録をするだけで、あとは他の通販サイトとほぼ同じように買い物ができます。
入金確認や発送連絡などもこまめにしてくれますし、商品の梱包もきちんとしているので安心です。
(※こちらの記事でバルトレックスの購入レビューをしています。)
発送は当然海外からなので、入金確認後、到着まで少々時間がかかります。なので早めの注文が吉ですね。
バルトレックスの飲み方
・1回500mgを毎食後に1日3回、合計1500mgを2週間服用する
・薬の血中濃度を一定に保つため、なるべく均等な間隔で服用する
・めまいが再発した際は1回500mgを毎食後に1日3回、合計1500mgを1週間服用する
(メニエール病は再発を繰り返す可能性が高いのですが、抗ウイルス剤治療を続けていくうちに、徐々に再発頻度・発作が治まっていきます)
海外では市販薬としてドラッグストアなどで売っているところもあるほど安全で副作用の少ない薬ですが、念のため服用前に医師や薬剤師の方に確認をとってから、ご自身の責任で服用してください。
また、万が一の副作用を防ぐために、服用中は水分を多めに摂ってください。
腎臓の状態が悪い方、腎臓の病気を経験したことがある方も服用には注意が必要なようですので、かかりつけの医師にご相談ください。
僕がバルトレックスを飲んだ時の実体験
上記の飲み方で最初に2週間分を飲みきったあとは「うーん、どうなのかな?」というような、効いているとは確信できない程度でした。
副作用は全くありませんでしたし、なんとなく良くなっているような気もしたので、間を少し空けてから、更に2週間分続けて飲んでみました。
するとどうでしょう!あれほど辛かっためまい発作が劇的に軽減されたのです。
あれだけ様々な治療を重ねたにも関わらず効果がなかったのに、まるで嘘のようにめまいが改善されました。
難聴に関しては「めまいほど劇的な改善はないものの、時間をかけて少しずつ治っていく」らしく、まさに僕の聴力も、徐々にですが元通りに治りつつあります。
本当に心身はもちろん金銭的にも追い詰められた状態だったので、バルトレックスとの出会いは僕の人生での大きなターニングポイントだったのかもしれません。
以来、何度かめまいの再発を繰り返していますが、バルトレックスのおかげで大事に至ることはなく、今でも少しずつ状態は良くなってきています。
「何度か再発を繰り返しながら少しずつ良くなっていく」とのことなので、経過は順調、いや、良好と言っても差し支えないのかもしれませんね。
終わりに
フランスの医師、プロスペル・メニエールが1861年に初めて「めまいの原因の一つに内耳性のものがある」ことを報告して以来150年以上経ちますが、医学界では未だに有効な治療法を確立できていません。
メニエール病・めまい、難聴の研究が遅れているのは、一説には「命に直接関わらないため」と言われています。
そのような経緯から考えると、これからもこの分野の医学が大きく発展することはあまり期待できないのかもしれません。
しかし、この病気は間接的に人間を削り殺すほどには十分に凶悪な病気である、と僕は身をもって体験しました。
そもそも高所に居る時や運転中などにめまい発作が起きたら、それだけで命に関わりかねないですしね。
そして現代社会において、メニエール病や難聴になる人の数は増加の一途をたどっています。
そんなめまいや難聴に苦しむ人々のために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
この記事を読んでくださっている皆様の症状が少しでも良くなることを心より願っております。
参考 バルトレックスと同じ抗ウイルス薬にファムビルというものがあります。
インターネットを色々と調べてみると、メニエール病の治療薬として
「バルトレックスは効かなかったけどファムビルは効いた!」という方もいれば、
「ファムビルよりバルトレックスの方が良かったな…。」という方もいたりするようです。
バルトレックスの効果があまり実感できなかった方は、こちらのファムビルを試してみるのも良いかもしれませんね。
ファムビル(Famvir)250mg
(画像クリックでオオサカ堂サイトへ飛びます)
その他抗ウイルス薬(画像クリックでオオサカ堂サイトへ飛びます)
追記 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社と京都大学が、内耳再生による新規感音難聴治療薬の開発を目指した共同研究を始めたようです。
果たして実用まで何年かかるか分かりませんが、一刻も早く完成するといいですね!