皆さんは練習やライブ本番の演奏中に、うっかりピックを落としてしまった経験はありませんか?
特にライブ本番のステージは照明の熱で暑くなっているうえ、集中して演奏するので汗もかきやすく、ピックを落としやすい条件がそろっていると思います。
また、演奏中にピックが割れてしまったり、途中でスラップに切り替えるなど奏法上の都合でピックの持ち替えが必要な時もあると思います。
そこで今回は「曲途中でのピックの取り出しや持ち替えに便利なピックホルダー」を解説付きで紹介したいと思います。
ピックホルダーを使用するメリット
ピックホルダーを使用すると、万が一ピックを落とした際や、ピックが割れたり先端が欠けたなど持ち替えが必要な際のリカバリーがとても簡単にできるようになります。
足元に落ちたピックを拾ったり、ポケットから新しいピックを出したりするのはあまり見栄えが良くないので、できれば下記で紹介するようなピックホルダーを用意するようにしましょう。
参考 奏法切り替え時のピックホルダーの有用性についてはこちらの記事をどうぞ。
ピックホルダー紹介
マイクスタンド取り付け型ピックホルダー
ライブ映像などでよく目にするタイプのピックホルダーです。
マイクスタンドなどにセットして、ピックを「ヒョイッ」と掴んで使用することができます。
ルックス面でステージのアクセントにもなるのがいいですね。
曲によって違うピックを使い分けたい際は、一目で視認できるこのタイプが最適です。
欠点はマイクスタンドなどにセットしないと使えないこと、ピックを取る際にセットした場所まで移動しなければいけないこと、そして見栄え良くピックをセットするのが意外と手間がかかることです。
ちなみに僕がこのタイプのホルダーを使っていた時、スタンドにつけっぱなしのまま忘れてきてしまうことが度々ありました。苦笑
最近では省スペースで両側にピックを挿せる、こちらのようなタイプもあるようです。
異なるピックの使い分けをしたい時、左右にピックを挿し分ければ使い勝手が良さそうですね。
両面テープで固定するホルダー
僕はこのタイプのホルダーをボディの裏側に貼って使用しています。
楽器のボディにこのホルダーを貼り付けることによって、演奏中いつでも、ステージのどこに居ても手軽に新しいピックを取り出せるのが魅力です。
ピックを収納する時も取り出す時も、他のホルダーに比べるととても簡単で使い勝手が良いです。
両面テープでの固定ですので、もちろんボディ以外の部分に貼ることもできます。
スタンドに固定するタイプより若干こちらの方が安価ですね。
このタイプならうっかりどこかに忘れてきてしまうこともありません。笑
ただし、ボディに両面テープで接着するタイプですので、少しでもボディを汚したくない・美しい状態に保っておきたいという方には向かないかもしれません。(丁寧に剥がせば殆どの場合はキレイに剥がれるとは思いますが)
その他の注意点は、たくさんピックを詰めすぎると引っかかって取り出しにくくなってしまうことです。
特に滑り止め加工の施されたピックの場合は、余裕を持って取り出すことができるかどうかを必ず確認しましょう。
ホルダーのピック収容枚数は4枚前後です。素材や厚み・形状によって枚数に差が出てくると思いますのでご注意ください。
「収容枚数が足りない!」という方は、ホルダーを複数くっつけてみるといいかもしれませんね。
また、複数本の楽器を使い分ける場合は、当然本数分のホルダーが必要になってくることを頭に入れておきましょう。
弦に取り付けるタイプのホルダー
ヘッド部分の弦に取り付けて使うタイプのピックホルダー。
僕はピックを挿した時の見た目が好みではないので使ったことはありませんが、ボディにテープで接着するのが嫌な方には丁度いいかもしれませんね。
ピックがヘッド付近にホールドされているため演奏中にピックを着脱するのが難しく、ピックをセットできる枚数も少ないのが欠点でしょうか。
また、「不要な共鳴のある弦にこれを挟んでミュートする」といった裏技的な使い方もできるようです。
番外編 指に直接付けるホルダー
picksmithというメーカーがJam Katというアイディア商品を販売しています。
人差し指にホルダーとピックを固定し、ピックを使いたい時だけ親指で「チョイ」とピックを持ってくることができます。
文章ではよくわからないと思いますので、下記の動画をご覧ください。
残念ながらティアドロップ型用しか扱っていないみたいなのですが、トライアングル型用があれば、ぜひ使ってみたい商品です。
2017年現在、楽天やamazon、サウンドハウスなどの通販サイトでの取り扱いは見つけられませんでした。
どうしても欲しいという方はメーカーサイトに問い合わせてみてくださいね。
終わりに
ピックを使って演奏をする場合、持ち替え時の利便性やステージの見栄えの観点から、ピックホルダーは必須アイテムと言っても過言ではありません。
個人的には「マイクスタンド取り付け型ホルダー」と「両面テープで固定するホルダー」の併用をオススメします。
その時々で使いやすい方を選択することができるうえ、お互いのトラブルのバックアップにもなるためです。
30分程度のステージではあまり必要ないかもしれませんが、長丁場のステージやワンマンライブの時には是非試してみてくださいね。
ピックホルダーを使うと不測の事態にも余裕を持って対応しやすくなります。
費用も安価なものばかりですので、ぜひ気軽に試してみてください。
また、「根本的にピックを落とさないようにしたい!」という方や、
「ピック用の滑り止めってないのかなぁ?」という方は、
【手汗もOK!】ピックがずれる・滑る方へ!ピックの持ち方と対策グッズ紹介
こちらの記事が参考になると思います。
フォームの注意点や僕が考案した持ち方、オススメ対策機材も載っていますのでぜひご覧ください。